プロジェクト採択実績

2020年度の
プロジェクト採択実績

大学・エコシステム推進型
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丸島PJ

プロジェクト代表者名
丸島 愛樹
所属
医学医療系
課題名
重症虚血性脳卒中で生じる活性酸素種を標的としたレドックスナノ粒子による神経保護療法の開発

プロジェクトの概要

脳主幹動脈が閉塞する重症虚血性脳卒中では、再開通治療後に急増する活性酸素種が脳虚血再灌流障害を起こし、転帰不良となる。レドックスナノ粒子は、過剰に産生された活性酸素種を効果的に消去できる神経保護薬として開発され、マウス脳梗塞モデルにおいて死亡率減少、脳梗塞抑制、神経症状改善効果を示した。その機序は、ナノ粒子が脳梗塞病変部において血液脳関門と神経細胞の細胞質において作用する神経血管保護効果であった。令和2年度SCORE事業では、ヒトへの外挿性が高い治療モデルと評価系のサル脳梗塞モデルを用いて、薬剤の脳梗塞病巣への投与法を確立し、有効性と安全性試験により非臨床POC取得を取得する。**2021年12月「CrestecBio株式会社」起業**

鈴木PJ

プロジェクト代表者名
鈴木 健嗣
所属
システム情報系
課題名
受動型姿勢変換を実現する外骨格機構を有する立位移動車椅子の開発

プロジェクトの概要

研究代表者は、世界で初めて受動要素により随意的な立位・座位姿勢変換を実現し、全く新しい立位移動車椅子(Qolo)の研究に従事してきた。これによりユーザの残存機能を最大限に活用することで、随意的な姿勢変換を実現し、生体に親和性の高くかつ経済的にも優れた新しい製品の創出を目指す。これまで、多くのエンドユーザ試験により安全性と実用性を示してきた。この技術を社会実装するため、本研究開発では、1) ユーザヒアリングと当該分野の専門家によるコンサルテーションを含めたビジネスモデルの精緻化、および、2)ビジネスモデルの妥当性向上に寄与する試作機の原価低減、および乗員のみならず周囲の人々の安心感検証を行うための試作機を構築する。**2021年4月「Qolo株式会社」起業**

礒田PJ

プロジェクト代表者名
礒田 博子
所属
生命環境系
課題名
創薬支援プラットフォームの構築と天然物由来創薬ライブラリの開発

プロジェクトの概要

天然物由来創薬開発を通じて持続可能な健康社会を実現するという課題を解決するために、天然化合物あるいは天然物由来化合物の機能性研究の成果を基に、機能性評価解析手法である40以上の多様なバイオアッセイ(抗酸化、抗炎症、神経機能、生活習慣病予防、皮膚機能、抗老化、安全性等)、抽出・成分分析、疾患モデルマウスを用いた前臨床試験、ヒト組織を用いた動物試験代替試験、ヒト介入試験までの一気通貫型の創薬支援プラットフォームの構築を行い、医薬品企業などを顧客とした創薬支援ビジネスについて検討する。  また、機能性エビデンスを獲得している食薬資源由来天然化合物ライブラリを基に、天然物創薬シーズの開発と製薬企業等への導出に向けて検討する。**2021年4月「MED R&D株式会社」起業**

矢作PJ

プロジェクト代表者名
矢作 直也
所属
医学医療系
課題名
認知機能評価のための普及型重心動揺測定システムの開発

プロジェクトの概要

重心動揺計は、めまいや平衡障害の検査機器として使われているが、申請者らは、重心動揺計を用いた新たな計測指標を発明し、その指標が認知機能(高次脳機能)の評価に有用であることを示した(特許申請中)。本研究開発課題ではこの発明に基づき、認知症の早期発見や予防目的に重心動揺計を活用するヘルスケアの新しいビジネスモデルの創出を目指す

山本PJ

プロジェクト代表者名
山本 洋平
所属
数理物質系
課題名
ポリマーマイクロビーズの代替としてのシルクマイクロ球体

プロジェクトの概要

SDGsの実現に向けた活動と相まって、マイクロプラスチック削減の動きが活発化している。本開発研究では、合成ポリマービーズの代替として、天然素材であるシルクからなるマイクロ球体について検討する。シルクマイクロ球体を使用することにより、洗浄廃液による環境負荷の低減、人体へのアレルギー反応等の低減、光の散乱、再帰反射、吸収による美白、紫外線防護効果などが期待できる。本課題では、シルクフィブロインからなる球状マイクロ構造体の形成に関して特許化し、大スケールでの製造プロセス開発を行う。また、シルクマイクロ球体の光学特性を利用した化粧品や日用品への添加による効果を示し、実用化に向けた検討を行う。さらに、シルク以外の天然ポリマーによるマイクロビーズ形成と応用についても検討する。**2022年1月「マイキューテック株式会社」起業**

浅井PJ

プロジェクト代表者名
浅井 武
所属
体育系
課題名
ボール測定技術を実装したサッカー選手コーチングサービスの開発

プロジェクトの概要

本研究では,画像処理技術と機械学習技術を連携させ,飛翔するサッカーボールの軌道,速度,回転数を,動画の取り込みから自動的に計測する,スマートフォン(スマホ)によるサッカーAIコーチングのアプリを開発,実装し,スマホによるサッカーパフォーマンスの向上を図る。また,単に計測結果を示すのみでは,プレーヤの育成,成長に寄与することは難しいと考えられる.そこで,本システムでは,筑波大学サッカーコーチング研究室並びに,蹴球部のコーチングメソッドを基盤としたスマホによるコーチングサービスを実装し,キッズからシニアまで,様々なレベルのパフォーマンス向上に寄与する.さらに,本研究のボール計測技術のアプリ開発(スマホ)を基盤とした、効果的なサービスモデル、ビジネスモデルの検討を進める.

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