「COI筑波大学サテライトシンポジウム―食と健康の達人を目指して」を開催しました


3月6日(月)、文部科学省COI「食と健康の達人」筑波大サテライトのシンポジウム「食と健康の達人を目指して~食・運動・情報・睡眠によるセルフケア~」を、筑波大学春日エリア情報メディアユニオンで開催しました。

約200人の参加者で満席の会場

科学技術振興機構のセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラムでは、豊かで持続可能な社会づくりのため、大学と企業が組織や分野の壁を取り払い「一つ屋根の下(アンダーワンルーフ)」で革新的なイノベーションを創出することを目指しています。筑波大学は、北海道大学COI「食と健康の達人」拠点のサテライトとして、このCOIプログラムに参加し、運動や活力を支える食の研究や商品化に取り組み、実現してきました。本シンポジウムは、「筑波大学との共同で生まれたイノベーション・商品を披露する場を作ってほしい」との参画企業からの声を機に企画されたものです。会場には、五十嵐つくば市長をはじめ市民の方を中心に満席の約200名が集まり、講演、パネルディスカッションとともに市民との活発な議論が行われました。

活発な質疑応答の様子

参画企業の協和発酵バイオ(株)、日本製粉(株)、(株)生体分子計測研究所、(株)タニタ、(株)ルネサンスからはこれまでの取り組みと製品化された商品についての発表がなされました。また本学からは、医学医療系の我妻ゆき子教授が「情報(コホート研究)について」、体育系の大藏倫博准教授が「食と運動について」、新たにCOIサテライトへ加わる国際統合睡眠医科学研究機構の徳山薫平教授が「今後の展開~睡眠について」、それぞれ最新の研究成果を発表しました。参加者からは、実体験を基にした具体的な質問が寄せられました。
パネルディスカッションにはCOI筑波大学サテライトに参画する企業の若手社員をパネリストに迎え、筑波大学に求めることや夢について、金保安則大学執行役員(産学連携担当)や内田史彦教授(国際産学連携本部 本部審議役)も加わり、率直な対話が行われました。
企業による説明・体験ブースも設置され、1時間弱の休憩時間には、体と頭をほぐす体操や開発された商品の試供品が配られ、多くの参加者でにぎわいました。

来賓の五十嵐立青つくば市長による挨拶

来賓の五十嵐立青つくば市長からは「筑波大学とは積極的に連携していきたい」との言葉をいただいたほか、吉野正則プロジェクトリーダー(北海道大学COI『食と健康の達人』拠点)からも「運動サークル作りなどに力を入れ、社会的な活動にすることでさらに持続性のあるプログラムになるでしょう」など、COI筑波大学サテライトへの期待も寄せられました。
最後に、礒田博子教授(COI筑波大学サテライトリーダー)は総括で、「これまでCOIで取り組んできた「運動」と「食」の研究に、「睡眠」の研究が加わることで、さらなるイノベーションの提案をしていく」という決意を述べられました。
COIサテライトのテーマ「食・運動・情報・睡眠によるセルフケア」が、多くの市民の皆さんの関心を呼び今回の盛会に結びついたことから、今後も成果を定期的に発信し、参画企業が進める製品化と同期して、社会への実装を進めて行く方針です。

企業ブースでは共同研究により開発された商品も配付

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