受講者の声

EDGE-NEXTプログラムを実際に受講した方々からの体験談やメッセージを掲載しています(年度別・順不同)。

2021年度アントレプレナーシップトレーニング(基礎編)/デベロップメント(発展編)

シーズオーナー、フォロワーの方々の参加体験談をご紹介します。なお、EDGE-NEXTプログラムは2021年度で終了しましたが、④のメッセージは今後に同種のプログラムを実施する場合を想定しています。

氏  名:洪 達超
所  属:国立研究開発法人産業技術総合研究所
参加講座:2021年度発展編(シーズオーナー参加)

①筑波大学EDGE-NEXTプログラムを受講した理由
技術シーズの実装化に向けた企業との打ち合わせで市場規模やニーズ等ビジネスに関係する質問も多いため、事業化に何が必要かを学ぶために受講した。

②プログラムでよかったことや印象に残ったこと
チームメンバーやメンターと技術シーズの可能性について議論し、これまでの技術開発とは異なり、ビジネスの観点でのアイデアや発想を知ることができ、勉強になった。
ビジネスモデルを作成する際、ヒアリングの仕方、市場規模の試算等のノウハウを学ぶことができ、非常に役に立った。

③参加後のご自身の活動にもたらした影響や変化
ベンチャーに関する理解がある程度でき、起業への障壁が下がったと思う。ベンチャー起業するにはクリアすべき課題もあるが、チャレンジしていきたいと考えている。
また、プログラムで得たビジネス視点は企業連携や共同研究にも活かすことができた。

④これから参加を検討する方へのメッセ―ジ
実際に、やってみることで今までに見えてこなかった課題が分かったり、視野が広がります。
ぜひ、研究者にも積極的に参加して欲しいです。損はしないと思います。


氏  名:今里 和樹
所  属:国立研究開発法人産業技術総合研究所
参加講座:2021年度発展編(シーズオーナー参加)

①筑波大学EDGE-NEXTプログラムを受講した理由
自らの研究内容を社会に還元することに興味があったが、どういった道のりや手順で進めればよいのか、本当に事業性があるのかを検証する手法については未知であったため、アントレプレナーシッププログラムに興味があった。つくばという研究と起業の土壌が育つ環境の中で、上記の内容について学べる講座として紹介いただいた。

②プログラムでよかったことや印象に残ったこと
オンラインにもかかわらずメンターの皆さん、フォロワーの皆さんの積極的な参加が印象的であった。いい意味でフォーマルすぎずに率直に意見をぶつけられる環境が提供され、スピーディーにプログラムが運営されていることも充実したプログラム内容に繋がっていると感じた。

③参加後のご自身の活動にもたらした影響や変化
事業化についてよりクリアなビジョンが描けるようになったと思う。
自分の殻にこもりがちな研究の中でも外に目を向け、どのように研究、活動していくべきか、どのようにシーズ研究を社会実装に持っていくべきかという点で視野が広がった。
また、このプログラムで知り合った皆さんとの繋がりもとても貴重なものになった。

④これから参加を検討する方へのメッセ―ジ
研究を社会へという強い思いを持った人にはぜひおすすめしたい。アメリカの大学院で同様のアントレプレナーシッププログラムを受けた経験もあるが、それに負けるとも劣らないコース内容になっていると感じた。日本でアントレプレナーシップマインドを学べる充実したプログラムとして貴重な講座だと思うので興味のある方はぜひ参加を検討してほしい。


氏  名:許 佳禕(XU, Jiayi)
所  属:筑波大学理工情報生命学術院
参加講座:2021年度基礎編/発展編(シーズオーナー参加)

①筑波大学EDGE-NEXTプログラムを受講した理由
自身が技術開発者として普段は機能レベルで検討しているが、サービスレベルでの課題や解決手段を具体的に考えることを目的に受講した。

②プログラムでよかったことや印象に残ったこと
異なるバックグラウンドを持つ方々から色んな意見をいただき、研究技術がどのように製品になるのか想像できた。メンターの助言を基に仮説を繰り返し立て、ヒアリングを実施し、最後に技術の強みを最大限発揮できる分野・業界を明確にした。この過程には山あり谷ありで強く印象に残っている。

③参加後のご自身の活動にもたらした影響や変化
研究成果の技術シーズを基に事業を創出するために、筑波大学ベンチャー起業支援事業つばさに応募、国際ビジネスモデルコンテストIBMCの日本大会決勝に進むなど、起業に向けた取り組みを進めている。

④これから参加を検討する方へのメッセ―ジ
色んな視点から研究成果の価値を見出したい方、または研究成果の社会実装・事業化を考える方には、このプログラムを受講することをお勧めしたい。


氏  名:安藤 真之介
所  属:筑波大学人間総合科学学術院
参加講座:2021年度基礎編/発展編(シーズオーナー参加)

①筑波大学EDGE-NEXTプログラムを受講した理由
研究で立派な実績を持っている先生が何人も参加しているのを知り、よくある起業家育成プログラム的なものとは一味違う経験ができそうな気がしたから。

②プログラムでよかったことや印象に残ったこと
他の参加者と比較することで、「技術力があって事業にも興味がある人」という括りの中での自分の強みや、改善するべき点を知ることができた。また、顧客候補のヒアリングをする際、メンター陣に知り合いを紹介してもらい、大学では出会うことのないような人たちとの繋がりが生まれたのも良かった。

③参加後のご自身の活動にもたらした影響や変化
経営者や、VC・投資家のような自分がこれまで関わることなく、遠い存在だと感じていた人たちを身近に感じるようになり、事業を進める上で相談できる人の幅が広がった。

④これから参加を検討する方へのメッセ―ジ
1年前に「リーンスタートアップの考え方とか本で読めば大体わかるし、わざわざ参加する必要ありますか?」と発展編に参加していた先輩に質問したところ、「自分もそう思っていたけど、参加してみたら案外良かったよ」と、言われたので自分はとりあえず参加しました。もし、今年後輩から同じ質問が来たら、自分も先輩と同じ回答をすると思います。
皆さんもとりあえず参加してみてください。


氏  名:長谷川 泰子
所  属:TAIKO&ASSOCIATES
参加講座:2021年度基礎編/発展編(フォロワー参加)

①筑波大学EDGE-NEXTプログラムを受講した理由
科学によるテクノロジーによって社会課題を解決できるベンチャー事業を知りたかった。

②プログラムでよかったことや印象に残ったこと
シーズオーナーの安藤さんの自分を信じ、人を巻き込んでいく積極的且つアグレッシブな発表会での事業を模索する諦めない姿勢が印象的だった。

③参加後のご自身の活動にもたらした影響や変化
ビジネスプレゼンテーションの目的を明確にでき、ビジネスでの諦めない気持ちと自分自身の考えに自信をもって進むことができるようになった。

④これから参加を検討する方へのメッセ―ジ
シーズオーナーのテクノロジーの研究発表で終わってしまいがちですが、社会課題を解決できる事業をフォーローして社会課題について考える一歩が始まると思います。


氏  名:荒木 清宏
所  属:筑波大学グローバル教育院
参加講座:2021年度発展編(フォロワー参加)

①筑波大学EDGE-NEXTプログラムを受講した理由
所属する学科の科目において本プログラムが単位取得条件の1つでもあり、将来的に研究成果を社会実装するために事業化のプロセスを深く学びたいと思った。

②プログラムでよかったことや印象に残ったこと
異なる分野の研究を行う学生・教員らとシーズの活用方法について幅広く議論できたことや、メンターの方から具体的な事業戦略の立て方やアドバイスを頂きながら、明確な戦略を構築できた時の喜び、そしてこれまでの成果に対して最終発表会で、非常に高い評価を頂けた瞬間が印象深い。

③参加後のご自身の活動にもたらした影響や変化
ビジネスライクなプレゼンテーション技術を学ぶことで、専門外の人にも自身の伝えたいことを明確に伝える技術が身についた。また研究成果を社会実装するにあたって、社会にとって何が必要とされていて何が足りないのかといった視点を培うことが出来た。

④これから参加を検討する方へのメッセ―ジ
学業と研究に従事していた私は、ビジネスに対してほとんど無知でしたが、メンターの助言が大変わかりやすく、事業化のプロセスをスムーズに学ぶことが出来ました。
研究職の方を始め、これから研究者を目指している方にも是非お勧めしたいです。

2020年度アントレプレナーシップトレーニング(基礎編)/デベロップメント(発展編)

氏  名:坂本 眞伍
所  属:東京大学大学院薬学系研究科
参加講座:2020年度発展編(シーズオーナー参加)

①筑波大学EDGE-NEXTプログラムを受講した理由
開発してきた技術の独自性やポテンシャルには自信があり、事業化を考えていたが、現時点で何が足りないのか・どのようなプロセスを踏めばよいのかなど全く手探りだった。そんな中、ご縁があり当プログラムをご紹介頂けたため。

②プログラムでよかったことや印象に残ったこと
様々なバックグラウンドを持つチーム・メンターの方々と共に事業戦略を練りこんでいく過程で、大学の研究技術が実際に売り物になる絵姿が見えてくる過程が非常に面白く、強く印象に残っている。

③参加後のご自身の活動にもたらした影響や変化
プレゼンテーションを行う上で、研究の世界だけでなく、様々なバックグラウンドを持った人に対して、いかに面白いと感じてもらうかを考えることができるようになった。
また、研究成果ありきの考え方から、顧客の課題解決を主軸に置いた考え方ができるようになった。

④これから参加を検討する方へのメッセ―ジ
研究の世界とは異なった視点・価値観・知識を実体験として得ることができる貴重なプログラムでした。技術を事業化するという明確な目標を持っている、とまでいかなくても、産学連携などに興味のある研究者・学生の方はぜひ参加することをお勧めします。


氏  名:細田奈麻絵
所  属:国立研究開発法人物質・材料研究機構
参加講座:2020年度基礎編/発展編(シーズオーナー参加)

①筑波大学EDGE-NEXTプログラムを受講した理由
これまで技術開発を行ってきたが、開発した技術を基に起業化するための具体的なスキルがなかった。実用化・起業化のスキルを身につけることを目的に受講した。

②プログラムでよかったことや印象に残ったこと
シーズ提供者とフォロワー数人でチームを作り、メンターの助言を基に起業のために必要なインタビューを実施し、試作をし、ビジネスモデルを作成する。この作業を通して、インタビューの重要性を知った。起業で最も重要なのは起業する人間の「熱意」であると繰り返し言われたことも印象的だった。

③参加後のご自身の活動にもたらした
実用化・起業の検討のみならず、現在進行形の研究開発を行う上で価値観が変わった。

④これから参加を検討する方へのメッセ―ジ
研究開発を行う職業に就く人には、早い時期にこのセミナーを受講することをお勧めする。現在の研究助成制度では、基礎研究であっても出口(実用化)が何かを問われることが多い。このセミナーは、研究の出口(実用化)の設計に役立つのでお勧めしたい。


氏  名:細谷 雄一
所  属:
プライムビーン株式会社 代表取締役
筑波大学大学院 人文社会ビジネス科学学術院
人間総合科学研究群 博士後期課程(情報系)在籍
参加講座:2020年度基礎編(シーズオーナー参加)

①筑波大学EDGE-NEXTプログラムを受講した理由
つくば市に本店移転登記を移転したことに伴い、つくば市内の企業や研究機関に所属する様々な方々と、ビジネスのアイデアを通じて交流を深めたいと思ったこと。

②プログラムでよかったことや印象に残ったこと
シーズオーナーとして参加させて頂いたため、チーム内で忌憚のない意見を伺う機会に恵まれたことや、様々な専門性を有する講師やメンターの方々からのアドバイスを通じて、アイデアを具体的な事業計画に落とし込むためのノウハウを得ることができたこと。

③参加後のご自身の活動にもたらした影響や変化
既にITエンジニアとしてのキャリアを軸としてベンチャー企業を立ち上げていたものの、プログラムへの参加を通じて、事業化を進めていく上で経営や法律に関する知識がまったく不十分であることや、他のシーズオーナーの方々に比してアカデミックな視点が不足していることを痛感し、翌年度に筑波大学大学院の博士後期課程に進学して、ビジネスとアカデミックな研究活動を一体として推進していくことに至ったこと。

④これから参加を検討する方へのメッセ―ジ
今回はすべてオンライン開催となったため、前回までと事情は色々と異なっていたと思われますが、事業の現状に対する客観的な評価を得られることは大変貴重な機会であると思われますので、開催方法のいかんにかかわらず参加されてみることをお勧めします。

2019年度アントレプレナーシップトレーニング(基礎編)/デベロップメント(発展編)

氏  名:木村 忠史
所  属:
国立研究開発法人産業技術総合研究所
生物プロセス研究部門合成生物工学研究グループ 主任研究員
参加講座:2019年度基礎編/発展編(シーズオーナー参加)

①筑波大学EDGE-NEXTプログラムに参加した理由
NEDO TCP 2015(ファイナリスト、審査員特別賞受賞)や日本総研未来2017(ファイナリスト)などでビジネスモデルを構築してきたが我流であったことから、基本に立ち返る意味で筑波大学ENDG-NEXT(基礎編)に参加した。

②プログラムで良かったことや印象に残ったこと
講義内容はかなり高度かつ濃密であり、ニーズメカニズムやバリューチェーン分析や顧客ヒヤリング等の実践を伴うことで関連の本を読んで、わかったつもりになっていた点をより深く理解することができるようになった。3回という限られた回数の中でも各チームの成長が実感できたことが印象に残っている。

③参加後のご自身の活動にもたらした影響や変化
基礎編での学習の後、今までよりも顧客視点、マーケットドリブンの考え方を優先するようになり、更に能力を高めるため筑波大学EDGE-NEXT(発展編)への参加を決めた。

④これから参加を検討する方へのメッセージ
本基礎編は、頭の中にある「何となくいけそう」な事業化の種を、脳に汗を掻きながら「もしかしたらいけるかも」まで育てることができる内容です。何となく事業化に興味を持っている方は、是非参加されることをお勧めします。


氏  名:長谷川 良平
所  属:
国立研究開発法人産業技術総合研究所
人間情報研究部門 ニューロテクノロジー研究グループ 研究グループ長
参加講座:2019年度基礎編/発展編(シーズオーナー参加)

①筑波大学EDGE-NEXTプログラムに参加した理由
技術移転が進まず悩んでいた時に、「死の谷」を超えるヒントを得られそうな研修として当該プログラムのことを知ったから。

②プログラムで良かったことや印象に残ったこと
受動的にレクチャーを受けるだけでなく、素晴らしいメンターの先生方の指導の下、様々な視点を持ったフォロワーの方々と一緒にバーチャルベンチャー的なチームでビジネスプランを考えることができた。

③参加後の活動にもたらした影響や変化
研究開発とビジネスの2つの立場でプレゼンができるようになった(まだまだ修行が必要ですが)。連携候補の企業さんの反応も良くなったり(新規の資金提供型共同研究にも発展)、複数の公的外部資金の獲得にもつながった。

④これから参加を検討する方へのメッセージ
土日の出張が大変な人もいるかもしれませんが、きっと学んだことが将来のためになると思いますので、ぜひ参加してみて下さい。


氏  名:イン ベイウェン
所  属:国立大学法人筑波大学 生命環境系 准教授
参加講座:2019年度発展編(シーズオーナー参加)

①筑波大学EDGE-NEXTプログラムに参加した理由
技術内容をビジネスする可能性を検証する。また、人生中盤に入り、違う軸で自分の可能性を試してみたい。

②プログラムで良かったことや印象に残ったこと
普段接点のない方(メンターやほかの参加者など)との半強制的な(→これが良かった)関わりから、自分を追い詰める(惰性を防ぐ)ことができて、世の中の評価基準を理解することができた。
ほかの技術事業化の実例(技術力、ビジネスプラン、活動内容など)を身近にフォローすることができて、起業とは何かを体で理解することができた。また、他との比較から、客観的な自己評価ができた。

③参加後の活動にもたらした影響や変化
起業することに当たって、技術的課題とビジネス的売りが明確になった。
起業家として、自分の長所と短所が分かった。

④これから参加を検討する方へのメッセージ
できるかできないか(向きか不向きか)を考えずに、本気で参加してみれば、必ず収穫がある。
全く違う常識と論理で頭脳が働くので、基礎研究にも役に立つ(新しいアイディアが生まれてくる)。