江見拓哉、河面知定、西園寺峻志、鈴木陸也、森田隆太(筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻)


シーズやビジネスアイデアの概要

現代社会において、ビニール傘盗難問題が顕在化している。これに対し一般的に、傘の盗難対策システムとして、「盗難発生時にアラームを発し注意を促す」或いは「GPSを取り付けて傘の位置を監視する」などの直接的なアプローチが講じられている。これらは一定の効果・性能を発揮しているが、あくまでアドホックな手段に過ぎず、そもそもの“傘盗難問題”に対する決定打とはなり得ない。我々は、以下のアンケート結果より、「ビニール傘に対する愛着(思い入れ,大切に思う気持ち)が人々に欠如している」点が“傘盗難問題”の本質であると考えた。「傘は大切なもの」という認識さえあれば、自身の傘を盗難から守る意識が働き、加えて他人の傘を盗難することは決してないだろう。したがって我々は、傘への愛着をユーザに喚起することで“傘盗難問題”を解決可能なシステムを開発する。

https://www.marsh-research.co.jp/examine/ex2705bini-ru-gasa.html

提案する事業の特徴、比較的優位性

傘に様々な機能が備わった”スマートアンブレラ”に対し、本システムでは普段使いしている傘に小さなデバイスを取り付け、スマートフォンアプリと連携することでスマートアンブレラと同等の機能を提供する。そして、ユーザが傘に対して愛着を持つための機能として、アプリケーション上ではユーザの傘を擬人化したキャラクターが登場する。キャラクターを通じて傘を大事にする感情、愛着をユーザに提供することにより、傘の盗難被害を削減する。

想定している顧客像

ビニール傘を普段使用している男子大学生、傘の盗難に頭を悩ませている人。

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