シーズやビジネスアイデアの概要
自社開発した排熱回収能力の優れた“循環流式”小型高効率スターリングエンジン(登録特許第5597790号)をコア技術としている。バイオマスなどの雑多な固体燃料や工場排熱を利用できる、外燃機関のスターリングエンジンを小型化することでオンサイトエネルギー供給が可能になった。半導体の技術進歩により、スパコンの大型集中処理がパソコンによる小型分散処理へと変化したように、エネルギー供給もオンサイトによる小型分散式になることで、より高効率で環境負荷の低い方向へと進化が可能となる。
提案する事業の特徴、比較的優位性
オンサイトエネルギー供給には、電気や熱の輸送ロスが小さい、非常時のリスク分散化といったメリットがある。しかし、化石燃料を使用する大型蒸気タービンに、コスト面では勝てずに普及しなかった.だが近年、バイオマス燃料の見直し、廃棄物処理費用の増加、二酸化炭素排出削減義務強化などの環境変化により、小型熱機関の必要性が増してきた。そのため、蒸気タービンによる大型集中エネルギー供給とスターリングエンジンによる小型分散オンサイトエネルギー供給の住み分けが可能となってきた。
想定している顧客像
・工業炉から高温の排気を捨てている鋳造業、熱処理業、窯業(特に中小規模事業者)
・バイオマス資源を廃棄物として捨てている事業者(農業、畜産業、食品加工業)
※捨てればゴミ(コスト)だが、使えば資源(利益)となり廃棄物費用削減となる。