つくば産学連携強化プロジェクトの目的
産学連携は、大学が社会からの多様な要請に応えて課題の解決に貢献していくための重要な手段の一つである。また、それは、大学にとって、研究及び教育活動の充実に役立ち、実社会のニーズを直接知るきっかけともなるものであり、今後益々その拡充を図っていくことが重要である。特に、筑波大学とつくば地域を拠点とする研究開発法人との連携によって産業界のニーズに応える取組みは、社会からの要請も高く重要な取組みである。
このような背景から、筑波大学は平成26年度より、「つくば産学連携強化事業」を開始し、今年度で7回目を迎える。この事業のもと、つくば産学連携強化プロジェクトは、筑波大学とつくば地域を拠点とする研究開発法人(注1)、および茨城大学の共同研究を支援することにより、本学を核として産業界への技術移転や新規起業を目指した研究活動を促進することを目的としている。
つくば地域を拠点とする研究開発法人とは、産業技術総合研究所(以下、産総研)、農業・食品産業技術総合研究機構(以下、農研機構)、物質・材料研究機構、高エネルギー加速器研究機構等のつくば地区に拠点をもつ研究機関を指す。
産学連携強化プロジェクトの種類と概要
NO | 種類 | 内容 | 研究期間 | 研究費の支援 |
---|---|---|---|---|
1. | つくば地区研究開発法人および茨城大学との共同研究 | 本学の技術シーズとつくば地区研究開発法人および茨城大学の研究シーズとを組み合わせることにより、更に革新的な技術シーズの創出と移転を目的とした共同研究を対象とする。 研究開発法人でも同額の研究費を準備された共同研究、将来企業での事業化に繋がる可能性の高い共同研究が優先して採択される。 採択されたプロジェクトの代表者は、採択後速やかに国等の研究開発費の申請等を行うなど、とくに積極的に研究遂行のための外部資金の確保に努めるものとする。 |
1年 | 100万円以下/年程度 |
つくば産学連携強化プロジェクトの内容と実施方法
つくば産学連携強化プロジェクトの内容
つくば産学連携強化プロジェクトは、上記の目的を達成するために、筑波大学とつくば地区研究開発法人の共同研究に対する支援を行い、将来のベンチャー創出や事業化を目指す。
採択されたプロジェクトの代表者は、採択後速やかに国等の研究開発費の申請等を行うなど積極的に研究のための外部資金の確保に努めるものとする。
つくば産学連携強化プロジェクトの実施方法
ア 本プロジェクトは、学内からの申請に基づいて、採択されたプロジェクト代表者に、研究経費等の支援、さらにソフト面での支援、例えば外部の研究開発費の獲得の支援や共同研究者の紹介、研究成果の権利化や法的問題での支援などを組合せた「統合支援方式」をとる。
イ 本プロジェクトの選考のための審査等、プロジェクト遂行の支援及び事後評価等は、主として、国際産学連携本部に委嘱して行う。