筑波大学発ベンチャー㈱Waisportsジャパンと㈱北海道日本ハムファイターズが業務委託契約を締結


プロ野球球団と連携し、スポーツを通じたエリアマネジメントプロジェクトを開始

筑波大学発ベンチャー「㈱Waisportsジャパン」(2015年設立、代表取締役・松田裕雄氏)および筑波大学リサーチユニット「スポーツ環境デザイン」(代表:渡和由准教授)が、プロ野球球団「㈱北海道日本ハムファイターズ」(以下、ファイターズ)とスポーツを通じたエリアマネジメントプロジェクトに関する業務委託契約を締結しました。

㈱北海道日本ハムファイターズの事業統轄本部長・前沢賢氏(写真左)と松田氏

「プロ野球球団を活用した北海道・茨城間活性化スポーツエリアマネジメントプロジェクト(仮称)」と称されたこのプロジェクトは、少年野球や高校野球が盛んな茨城県で同事業を行うことで、交流人口の増加や新事業の誘発・促進、人材の育成・発掘、雇用の創造、定住人口の増加を図るものです。今後は、茨城県西南地域でのイースタンリーグ公式戦の開催、元選手が講師を務めるファイターズアカデミーの育成力向上プログラムの開催、各市町村と連携したマーケティングイベントの開催、野球関連イベント(教室等)の開催、東京ドーム主催試合との連携事業を行っていく予定です。

往来人口の増加を促し、北海道と茨城の架け橋になる

松田氏(元筑波大学体育系専任講師、現研究員)はスポーツコーチング及びスポーツマネジメントが専門で、教員時代に産学官民連携で仕掛けた「東西インカレバレーボール男子王座決定戦inつくば」、その後に設立したプロ球団「つくばユナイテッドVOLLEYBALL」、また筑波大学起業家的人材育成プログラム(「勇者の鼓動」など)を通じて茨城県西南地域の活性化に、様々な側面から取り組んできました。今回の契約では「スポーツ×住環境活性×不動産価値向上」をテーマする筑波大学リサーチユニット「スポーツ環境デザイン」、そして「スポーツと生活が近くにある社会=Sports Community」を企業理念とするファイターズとの相乗効果による社会実装が可能となる体制が構築されました。

北海道日本ハムファイターズの本拠地は、北海道札幌市(1軍)と千葉県鎌ヶ谷市(ファーム)。それにプロ野球フランチャイズの空白地である茨城県のつくばエクスプレス沿線が加わることで、今プロジェクトが新たな魅力創出や地域間交流による往来人口の増加、茨城空港利用による観光収入を生むことが期待されています。「筑波大学のスポーツナレッジを生かし、競技・教育・健康・レクリエーションなど、多方面からスポーツを通したエリアマネジメントをしていきたいと考えています。北海道と茨城県の架け橋になり、健康で安心安全な住環境を備えた街づくりをプロデュースしていきたいですね」と意気込みを語っています。
筑波大学発ベンチャーによるスポーツを通じた産学連携の新たな取り組みが幕を開けました。更なる活躍が期待されます。

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